健康や栄養に関する情報は世の中に溢れています。テレビにも書籍にもネットにも。それらを見ると、〇〇が××に効くとか、逆に〇〇は××に効果ないみたいに相反する情報がたいてい出ています。どっちやねん!とツッコミ入れたくなりますね。
でも、多くの人はそれらを見て、アレを試してみたりコレを試してみたり、アレコレ試してみるので、健康産業が儲かっているのですよね。その割に生活習慣病が減ったなどという記事は見たことないですけどね。
これらの情報を信じてしまうのは、大学の教授だったり医師だったり、それなりの権威が言っているからということもあると思います。だけど、それらの権威でもそれぞれ真逆のことを言ってたりするんです。
気をつけたいのは、多くの権威にも裏には利権が絡んでいることが多いということ。製薬業界だったりなにがしかの業界が研究資金を提供していることは良くあることです。研究資金の提供を受けていると、そこの利益に反することはなかなか書けません。むしろ、利益につながることを研究成果として論文に発表したりする訳です。
少し前に、糖質制限は老化が早まるという研究結果が発表され、話題になりました。あれ、東北大学の農学研究科の教授の研究なんですが、JAグループの広報誌みたいな日本農業新聞で発表されました。そう、お米を守りたい団体がスポーサーです。で、あの研究はマウスでの実験なんですが、マウスって人間とは食性が異なります。マウスは人間のようにタンパク質はあまり食べず穀物が主体の食性なんです。そんなマウスに糖質制限したらどうなるか。もう言わずもがなですよね。
こんな事例が溢れてます。大事なことは、人間の身体やその代謝のしくみの原理原則を理解していて、その理屈に基づいて世の中にある情報を色んな角度から読み取るチカラです。そういうチカラがあれば、有象無象の情報に惑わされることも減るでしょう。溢れる情報の中から信用がおける情報発信元や発信者を見つけることも出来ます。
ところで、先日、この「美と健康の部屋」の記事について、「あれ伊藤さんが全部書いてるんですか?どっかの記事のコピペじゃないんですか?」と聞かれました。はい、私が全部書いてますよ。通勤の電車内とかでちょこちょこ書いてます。なので、一つの記事がだいたい20~30分で書けるボリューム。皆さんもこれぐらいの方が気軽に読みやすいですよね。
そして、こうやって公開する以上は自分が理屈を全て納得出来ることだけを書いてます。ネットからひょいと拾った情報ではなくて、それなりの時間とお金をかけて得た情報です。また、単に見聞きしたことではなくて、自分で実践してみて、納得出来たことだけです。ここに書いていることは全て私自身が試してみて納得出来たことだけです。
だからと言って、私が発信している内容が全て正しいなどと言うつもりはありません。人体はまだ解明されていないことがたくさんあります。私もこれから引き続き勉強と実践を続けます。情報がアップデートされ、以前とは少し違うことを言い出すこともあるかもしれません。
大事なことは、皆さん自身がこう言った情報を読み取るチカラを付けることです。その一助になるようなヒントを私自身の言葉でこの部屋を使って発信しています。
最後に一つ付け加えるなら、私はどこからも資金援助など受けてません。利権などありませんから。